この資料館は、岐阜県の多治見市・土岐市
瑞浪市・笠原町の3市1町による東濃西部
広域行政事務組合の設立です。
      連房式登り窯
17世紀の初め頃に、美濃に導入された
窯体構造で、製品を焼成する房(室)が
幾つも階段状に連結しています。各々の
房は、狭間孔と呼ばれる穴によって結ば
れ、そこから熱が伝わります。江戸以降
一部に改良が加えられるものの、
昭和20年代まで使用された窯体です。
織部・御深井釉の製品から磁器まで
焼成されています。
          角窯
明治30年代(1897〜1906年)に燃料が
薪から石炭に変わり平地に四角い窯が
造られました。
この窯を「角窯」といいます。
戦後(1950年以降)焚口を改良して燃料を
重油に変えていきました。
その後ガス窯が普及しました。
       美濃大窯
室町時代後期(1490〜1570年)焼く時に
熱を地中に奪われるのを防ぐために、窯が
地上に造られるようになりました。
場所も急斜面の頂上近くへと変わりました。
連房式登り窯を小窯というのに対し
「大窯」といいました。
          あな窯
須恵器という焼き物が、古墳時代(400年代)
朝鮮半島から我が国へ伝えられました。
焼き物を焼く窯は山の傾斜にそって溝を掘り
天井を造った地下式でした。地中に穴を
掘った窯で「あな窯」といいました。